革小物ができるまで。〜③裁断〜

こんにちは製作担当の万作です。

ここ最近、新作の製作などで、ブログが更新できていなかったので、
久しぶりの投稿になります。

製作関連の記事は商品関連の記事より少しマニアックな内容も多いので、皆さんに興味を持って頂けるか心配だったのですが、
自分が思っていた以上にたくさんの反響があり、驚きました。
ありがとうございます。

では、今回は裁断についてのお話しをまたまたざっくりとですが自分なりに書いていきます。

 

《過去ブログはこちら》

製作工程紹介 ①打ち合わせ編 はこちら
革小物ができるまで。〜①打ち合わせ〜

製作工程紹介 ②型紙作り編 はこちら
革小物ができるまで。〜②型紙作り〜

前行程で出来上がったそれぞれの型紙を、1枚の革から裁断していくわけですが、まず革の状態のチェックをしていきます。

これはとても大事な作業になります。

革は自然の素材なので、1枚1枚が表情も違うし、硬さ、伸びる方向も様々です。目をこらしながら軽く触りつつ全体的にチェックします。

商品の完成をイメージしながら、革のロスも最小限に抑えることも考えます。一通り革のチェックが終わると、次にどの型紙パーツをどの場所に置いてどの向きで裁断するかを、型紙を革の上に置いて、判断していきます。

ここの判断を見誤ってしまうと、どれだけ丁寧に製作しても、完成品の見栄えに差が出てきます。
例えば、完成品の一番目がいく部分に、状態の悪い革が来てしまって商品にならない、ということもあります。

どの行程でも言えることですが、常に完成品をイメージして作業を行う必要があります。

<行程>

①革の状態を見ながら、無駄が出ないよう、裁断していきます。

②③裁断後、型紙を当て、切断する箇所にしるし線を引いていきます。

④しるし線をもとに、革包丁で裁断していきます。

 

こちらが今回の完成パーツです。(スマホケースのパーツ)

 

僕が裁断をするときに気を付けていることは、商品の顔になる部分を、革のどの場所でとるかというところです。

革の表情や硬さなどを考慮しつつ、見栄えが美しく見えるよう、細心の注意を払っています。

 

次回はパーツの各加工、のり付けや、革漉き、革の裏面の処理など紹介していきたいと思っています。
ではまた。

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