夏は、革製品が暑さや湿気で革が傷みやすい時期ということをご存知でしょうか?
今回は、湿度が高く日差しが強くなる夏に革製品を使う上で気をつけたいことと、UV・保湿ケアのお手入れ方法をご紹介します。
最後までご覧いただけますと幸いです。
夏に注意すべきこと
01. 湿気の多い場所を避ける
「湿気の多い場所」は、カビの原因となります。保管は、湿気の多い場所を避け、風通しの良い場所行いましょう。
また、しばらく使わない革製品は、新聞紙などの紙を詰めましょう。
参考元:HERZ公式サイト お手入れ方法
02. 直射日光を避ける
もうひとつ注意したいのは、「日焼け」です。革は、紫外線を大量に浴びるとダメージを受けてしまいます。
熱で乾燥して水分と栄養分が抜けて、乾燥・ひび割れの原因となってしまいます。日の当たる車内や窓際には置かないようにしましょう。
それでは、紫外線ダメージから保護するお手入れ方法と紫外線を浴びた後にするべき保湿のお手入れ方法を今からご紹介します。
夏のお手入れ方法
夏におでかけする前には、肌を紫外線から保護するために日焼け止めを塗る方が多いと思います。
革製品も同じように、表面を保護することが大切です。保護におすすめなのは、防水スプレーです。
栃木レザーヌメ革を使った防水スプレーの紫外線対策の面白い実験を見つけたので、引用させてもらいます。
実験方法
区分を分けてスプレーをまんべんなく塗布し、日の当たる室内に1年間(2017年11月~2018年12月)放置。
引用元:激安防水スプレーLOCTITEと人気のCollonilウォーターストップ比較
栃木レザーヌメ革の区分
左半分の2区分:防水スプレー無し
引用元:激安防水スプレーLOCTITEと人気のCollonilウォーターストップ比較
右上:ロックタイト 超強力防水スプレー
右下:コロニル 防水スプレー
結果
・防水スプレーを使っていない左側半分は日焼けして赤く濃くなった
・コロニル防水スプレーを使った右下は日焼けがかなり抑えられている
引用元:激安防水スプレーLOCTITEと人気のCollonilウォーターストップ比較
上記のように、栃木レザーヌメ革にコロニルの防水スプレーをした右下部分は、1年間日の当たる室内に置かれた革の日焼けが抑えられています。
結果、防水スプレーは、紫外線対策にも有効であることが分かります。
防水スプレーで水分・紫外線対策
防水スプレーの使い方
- ブラシで汚れを落とす
- 20cmほどの距離から革の表面が均一に軽く濡れる程度にスプレー
- 15分ほど乾燥させる(完全に乾燥させるとより効果的)
おすすめの防水スプレー
●Collonil「1909シュプリーム プロテクトスプレー」
Colonilの「1909シュプリーム プロテクトスプレー」もフッ素系なので革小物との相性がよくおすすめです。また、保革成分としてシダーウッドオイルを配合しているので、栄養も同時に与えてくれます。
夏のお出かけ前には、防水スプレーを使って、紫外線による乾燥やひび割れから革を守りましょう。
紫外線対策ができなかった時の保湿ケア
夏に日焼け止めを塗らずに長時間屋外にいると、肌が日焼けして乾燥してしまいます。そんなときは保湿クリームを塗る方が多いのではないでしょうか。
革製品も同じように直射日光で乾燥してしまったら、保湿ケアが必要です。
おでかけ前に時間がなくて紫外線対策を事前にできなかった…そんな時に水分や乾燥から革財布を守るお手入れ方法をご紹介します。
表面が乾燥しているプルアップレザーの長財布をお手入れしていきます。
●整理整頓長財布「TIDY」Navy
用意するもの
今回はUVケアも同時にできるハレルヤのUVレザーケアクリームを使ってお手入れしていきます。
●Hallelujah UVケアクリーム
HallelujahのオリジナルUVケアクリームは、シミや色ムラになりにくい乳化性のクリームです。
また水分を多く含むので、デリケートクリームに分類され、マットな仕上がりになります。
成分はスクワラン、油脂、紫外線吸収剤、ビーズワックス(蜜蝋)で作られています。スクワランと紫外線吸収剤で保湿ケアとUVケアができます。
保湿ケアができるスクワランとは?
人の皮脂中にも存在しているうるおい成分です。
スクワランオイルとは?~美容効果から使い方までご紹介!~
UVケアができる紫外線吸収剤とは?
紫外線吸収剤は、化学的な仕組みでエネルギーを吸収し、熱などのエネルギーに変換して紫外線が皮膚の細胞に影響を与えるのを防ぎます。
紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の違いは?どうやって見分けることができるの?
●Hallelujah 馬毛ブラシ ブナ持ち手
●Hallelujah ケアクロス
お手入れ手順
①ブラッシング(ホコリ取り)
まずは、ブラッシングでホコリなどを落とします。
②クリーム塗布
次に、手にクリームを取り、革財布の表面に塗っていきます。
指にとったクリームを、革財布の半分に広げていきます。
もう一度、同量のクリームをもう半分に塗布していきます。
指だけでは伸ばしきれなかったクリームをクロスを使って馴染ませていきます。
ビフォーアフター
HallelujahのUVクリームで保湿ができ、表面が潤いました。
このように、おでかけ前にUVケアができなかったときには保湿ケアをして夏の直射日光による乾燥を防いでいきましょう。
このクリームには、スクワランと外線吸収剤が入っているので 保湿ケアとUVケアが同時にできるのでおすすめです。
まとめ
今回は、湿度が高く日差しが強くなる夏に革製品を使う上で気をつけたいことと、UV・保湿ケアのお手入れ方法をご紹介しました。
夏の間革製品は、風通しの良い場所で保管し、直射日光を避けてください。
そして、お出かけ前の防水スプレーや直射日光に当たってしまった後の保湿ケアのように夏用のケアで革製品をより長くお使いいただけると幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。