【革製品初心者さん向け】皮から革?鞣すとは・・・

こんにちは
受注担当の伊勢です

今回は少し期間が空いてしまいましたが、
鞣すとは?について少し簡単にお伝えしていこうと思います。

まず、伊勢がまだまだ革製品のことを知らなかったあの頃。笑
『鞣すってなんなん?』となっていたあの頃。笑

加工とかはもちろんしているだろうとふんわりと
わかっていたものの、それ自体はどんなことなのか、
どんなものなのかは全く知りませんでした。

『○○鞣しとか聞くけど何なん?』
ってなることってありませんか?
革製品を探していると『○○鞣しで・・・』とか
そういう説明が書いてある商品も多いと思います。

伊勢も再度お勉強のために少し調べてみたので
簡単にはなってしまいますが、ご説明したいと思います

1)なめすとは?

鞣していない状態を『皮』といい、
鞣した状態のものを『革』といい、
それ自体も伊勢は知りませんでした。

樹液やその他いろいろな薬品を
使って長く使えるようにすることを『鞣し』と言います。

そもそも動物の皮を使用しているわけですから、
何も加工しないとはまずありえないですよね笑
腐る腐る笑

そして、鞣すことにより柔らかく、そしてしなやかにすることができます。
革製品として使用できる状態にするという感じでしょうか。

更に、鞣しの中にもいろいろな方法があるのです!

1)タンニン鞣し

こちらは植物性のタンニンを使ってなめす方法です。
そもそも、タンニンとは植物の中に含まれるもので
『渋み成分』のこと。
そしてそれは『ポリフェノール化合物』の一種であります。

タンニンは自然で環境汚染がなく、生産されるものです。
その部分では今後こちらのほうが
注目・推奨される部分ではあるかもしれません。
ただ、時間がかかるため、大変な手法ではあります。

特徴としては、タンニンは動物の皮の繊維を収縮される効果があるため
丈夫でしっかりとした革になるのです。

また、皆さんが楽しみながらご使用いただく点で
最も重要な『エイジング』もタンニンが関わってきます。

上:新品
下:変化後

エイジングは革の色が濃くなり深みが増していきますが、
それはタンニンが酸化や紫外線によって色が変化するからなのです。
酸化や紫外線で変化するという点から、お持ちの方の
ご使用状況や頻度などで変化するのは容易に想像できますよね

酸化が進み色は深みを増していくので、日の光を浴びなくても
色の変化はするかと思いますが、恐らく個体差がでるのではないでしょうか。
そこも楽しんでいただける一つの要因かと思います。

★注意点

タンニンなめしの革は水に弱く汚れやすい部分も特徴です。
特によくご質問があった際にお答えするのは
『雨やその他水などには十分気を付けてください』とういことを
お伝えしております。

水分を吸収しやすいため、雨などで濡れてしまった場合、
濃くシミになってしまったり、
万が一、何か飲み物をこぼしてしまった場合は、
かなり大きなシミとなってしまい、なかなか修繕は厳しいです

でもその注意点さえ守っていただければ、
色の変化も楽しめて、お持ちになった方の一点ものへと
変化していく商品です。

2)クロム鞣し

こちらは塩基性硫酸クロムという成分を主成分として
使ったなめし方法です。

タンニン鞣しと比べると短い時間で革を作られるため、
タンニン鞣し以降にできた製法です。
また、低コストであることも多く生産する場合は、
いい点なのかもしれません。

クロム鞣しで作られた革製品はキズなどには比較的強く、
水にも強い点はいい部分かもしれません。
(水が付いたらさっと拭き取れば問題なし)

製品自体も軽くなり、表面はツルツルとしたイメージです

ただ、皆さんが楽しんでいただくポイントの『エイジング』は
クロム鞣しでは見られません。

『水などに強いもの』『エイジングなどは特に求めていない』
といった方にはおすすめかもしれません。

3)どっちを選べばいいの?

『どのなめし方法を選べばいいか』というよりは
『どのような革製品を求めているか』という部分で
変わってくるかと思います。

ちなみに私は「水に濡れない」とか
「メンテナンスがきっちりできる」か
などなど、様々な点を考えて『タンニン鞣し』で作られた
お財布には不向きな人間なので。笑
それ以外の素材であったり仕上がった製品の表面の質感などで、
『これならわたしでも大丈夫』と思ってお財布・バッグ選びをします。

エイジングを楽しみたい方には是非是非、
タンニン鞣しのお財布やバッグをもって
日々の変化を楽しみながら使っていただきたいとも思っています。

『どの作り方と仕上がり方が
    自分には合っていて、求めているものか』
をしっかりと見て、選んでいただけると
長く使っていただける革製品になるのではないかと思っています

ほんとに少しの製法のみのご紹介となりましたが、
調べていると更に細かく製法があるようで><
今回は一般的によく知られている製法を簡潔にご説明となりました。
様々なものがあって革製品を選ぶのは難しい!
という方に、少しでも参考になればうれしいです(*^^*)

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