こんにちは。制作の山崎です。
お気に入りの財布や小物が破れたり壊れたりしたらショックですよね。
ハレルヤではもちろん、修理などのアフターサービスも行っているのですが、今回は革工房から職人さんの仕事の一部をお届けしたいと思います。
財布の裏地の破れを修理
財布のコインポケット部分の裏地が外れてしまっています。
これでは使いづらくて仕方ないですよね、、、。
それでは早速、職人さんによる修理スタートです!
まずは修理部分全体を外します
上部の革を折り返して裏地を挟み込んでいるので、一部だけの縫い直しというのが出来ません。
そこで、まずは再度裏地を挟み込むために、本体との縫い合わせ部分を含めて修理部分を丁寧に取り外してしまいます。
縫い目をきれいに取り外したら、飛び出してしまっていた裏地を貼りこんでいきます。
(今回写真を撮り忘れていましたが、生地の端がボロボロになっているので内側に補強テープも貼っています。)
ゴムのりを使って接着
革製品の接着に使われるゴムのり(ゴム糊)を使って、縫い合わせ部分を仮止めしていきます。
ちなみにハレルヤの工房で使用しているのは、主に「ストロング、濃口」だそうです。
使い方のポイントは、
①薄く、均一に塗る
②接着する側、される側両面に塗る
③半乾きで接着する
この3点です。
接着した際に余計なゴム糊がはみ出すと不細工な仕上がりになってしまうため、薄く、均一に塗っていきます。
また、ゴム糊はしっかりとした接着力があるのですが、剥がしやすいのが特徴です。
そのため縫い合わせのときに革がずれないように、また、貼り直しもしやすいように使われています。
仮止めができたら、縫って仕上げていきます。
ミシンで縫い合わせ
裏地をしっかりと挟み込み直し、ミシンで縫い合わせていきます。
一度糸をほどいているので、修理跡が分からないようにもともとあった縫い目に沿って縫っていきます。
もともとは1本のステッチで縫われていましたが、裏地が破れて少し短くなっているので、下にもう1本ステッチを入れて補強していきます。
修理完了です
破れてしまったポケットが見事に復活しました!
これでまた、長く使っていただけると思います。
一度取り外した本体との縫い合わせ部分もしっかりと戻っています。
また、お預かりした修理品は要望箇所だけではなく、全体的にチェックし、ダメージがある場合は糸切りや部分縫製で補修を行います。
また、革の状態によってはオイルを塗ってメンテナンスをし、お返しさせていただいています。
修理というのは1点1点状態も違います。
そのものに合わせた適切な方法を取る必要があるので、想像するより難しい仕事だなーと感じました。
終わりに
さて、今回は職人さんの仕事の一部をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
引き続き次回も工房からお届けしたいと思います〜。
ハレルヤでは今回ご紹介したような修理を含めて、アフターサービスも充実しております!
メンテナンスや、購入のご相談など気軽にお問い合わせ下さい。
それでは今日はこの辺で。ありがとうございました。
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