本革財布のファスナー交換【革職人の仕事】

こんにちは。制作の山崎です。
今回はハレルヤ工房から革職人の仕事の一部をご紹介します。
何年もお財布を使うとどうしてもダメージが出てしまう、ファスナーの交換作業です。

今回修理するのは牛革の長財布

新品の革と並べてみました

 

今回修理するのはもう何年も愛用いただいているハレルヤのラウンドファスナーの長財布です。
エイジングもかなり進んでいたので記念に新品の革と並べて写真を撮りました。
透明感のあるナチュラルな牛革がここまで深い色艶になるのはやはり本革製品ならではですね。

それでは早速交換作業開始です。

まずは財布の解体作業

鋏で解体していきます

 

ファスナーと財布本体が縫い合わされている部分をカットしていきます。
無理に引っ張ったり雑にカットしてしまうと革部分にもダメージが入ってしまうので丁寧な作業が必要です。

ファスナーを剥がしていきます

 

糸をカットして表面の革を外すと、中が剥き出しになりました。
芯材と呼ばれる部材や接着剤の跡などが残っていますが、交換するファスナーを剥がしていきます。

クリームで革のメンテナンス

オイルを塗り込みます

 

外した外側の革は持ち方や使い方のクセで一枚の革の中でもエイジングに違いが出て、表情が出ています。
一度平たく置き、傷のケアなども含めてクリームでメンテナンスしていきます。
このようにファスナーなどのパーツが壊れてしまっても、革はメンテナンスをすれば基本的にずっと使い続けることができます。

新しいファスナーへ付け替え

職人の腕が試される縫い

 

革のメンテナンスが完了したら、いよいよ新しいファスナーを縫い付けていきます。
新品を作るときと違い、一度縫ったものは針穴が空いているので、ズレてしまうと穴が見えて不細工な仕上がりになってしまいます。
元の針穴とズレないように綺麗に縫い付けていくのはまさに職人技です!

縫い目を合わせます

 

一目一目縫い目を合わせて、綺麗にスピーディーに仕上げていきます。

完成です

 

完成したお財布がこちら!
一度ファスナーを外して解体したお財布とは思えない仕上がりです。
ファスナーが新しく、綺麗になったことで革のエイジングとのコントラストが出て、さらに良い革財布へと成長したのではないでしょうか?

まだまだ長くお使いいただけそうな雰囲気です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
気に入った財布やバッグが壊れてしまって使えない!と思っても、修理やメンテナンスでもう一度お使いいただけるものもあります。

大事に使っていても不意に金具が壊れてしまったり、ファスナー生地の部分を引っ掛けて破れてしまうことはあるものです。
そんな時は諦めずに、一度販売店へ相談されることをお勧めします。

ハレルヤの製品は基本的に全て修理、メンテナンスなど受け付けてておりますので、お気軽にご相談ください。

 

それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。

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